卒業を間近に控え

 2016年に今の大学に入学した時、時の流れを気にするのはやめよう、と決めた。
と言うのは、建築のプログラムが5年制で、コミュニティカレッジに4年も通った後、あと5年も大学に行くというのは気が遠くなりそうだったから。
Fast forward, 時は2021年。その5年が経つのは、ありがたいことに早かった。とにかく建築の授業と仕事で忙しすぎて、他のことを考える余裕もない生活だった。

2016年当時は、色々と卒業後の将来のことを考えるものの、答えが出ない一方だった。アメリカで引き続き過ごすのか、日本に帰るのか。アメリカでの市民権を取るべきなのか。5年あったら、考えなくとも答えが出るだろうというのが当時の結論だった。

今2021年になってみて、振り返っても結局その答えは出なかった(笑)。
一つ言うなれば、パンデミックでヤバイことになったアメリカを見て(政治や人種差別問題、一部アメリカ人の教養の無さや、個人主義が悪い意味で完全に浮き彫り)、今まで密かに持っていたアメリカへの疑問が一気に膨らんだというのはある。
将来家族を持つことを考えると、こんなところで子供を育てるなんて、まじでごめんだと思った。

だからと言って、他にこれと言った行先があるわけでもない。日本に帰りたいのかと言われるとそれはそれでよく分からないし、他に行きたい国があるわけでもない。更に今の私の永住権のステータスでは、長期でアメリカを離れることがそもそもできない。

正直なところ、一つ後悔があるなら、アメリカ市民権をさっさと申請しなかったこと。これで将来的に身動きが取れない可能性が出てくる。
いざ日本にいる家族が病気になったetc. 緊急事態にはどうするのかというと、以前はグリーンカードなら再入国証を取ればいいと軽く思っていた。
パンデミックのせいで全ての手続きが遅れているアメリカ、現時点で再入国証を取るのに最低1年はかかる。

老後のことを考えるというのはまだ早すぎるように聞こえるかもしれないけれど、生活が建てられる土台が行方不明な今、一体私はどこで何をしたいのだろうと考え込んでしまった。
とりあえずはヨーロッパでの大学院の合否が五月末に出るのを待っているけれど、それまでにさっさと計画を立てて、五月の卒業と同時に去ってしまいたいのも事実...。
今のところは、いまだに全てが未定。

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