何度も書いたことではあるのですが、大学に編入してからというもの、人生の停滞期のようなものに陥っていました。
短大を卒業して更に5年という長い年月。毎日課題とバイトに終われ、忙しくはあるが充実感のない日々。
そんな状況がついに変わり始めたのは去年の11月頃。
9月ごろからインターンシップを探していたのですが、連絡した建築事務所から徐々に面接をしたいという返事をもらうことになりました。
大学在学中はサイドでずっと働いてはいたものの、建築に関係のある仕事をするのは初めてのことで、一体本当に私なんかを雇ってくれる会社があるのだろうか、もし雇ってもらえてもスキルがまだまだ足りないと言った不安が常にありました。
それでも仲の良い友達が一足先にインターンシップを見つけ働き始めたことで焦り始めたのと、バイトしていた日本食屋がすごく嫌いで辞めたかったことから、ついに重い腰をあげて職探しに挑むことになりました。笑
探し始めれば早いもので、面接に行ったところは最終的に全て通る結果に。
アジア系で移民である私が好かれるなんて、予想外でした。
この時歴史的建造物保護のクラスを取っていたのですが、ある日教授が自分が過去に取り組んだ建物(古い建物の復旧)をプレゼンテーションで紹介してくれました。
その授業後、教授のところへ行って質問しました。先生のやっていることをしたければどうすればいいのですかと。
何とも率直な質問だったと思いますが(笑)、その教授はこういったプロジェクトに特化したデザイン事務所の名前をいくつか教えてくれ、今雇っているかemailしてみるよう言われました。
そうやって手に入れたのが今のインターンシップ。実はemailで教授の名前を出したため、事務所の代表(教授の知り合い)が教授に連絡して私はどういう生徒なのかと連絡が来たそうなのです。教授はできる限り褒め称えてくれたそうで、そのおかげでこの仕事にありつくことができました。
職員が気持ちよく働けることが何よりモットーである、何とも夢のような環境。
ここで経験を積むうちに、ますます歴史的建造物保護への興味が湧いて来ました。
また自分の能力を疑っていたのと裏腹に、上司からは仕事内容やスピードを褒められることで少しずつ自信もついてきました。
建築界への第一歩を踏み出したこと、自分が何をしたいのかが見えてきたこと、自分の能力に自信が持てたこと。
すべて大きなジャンプになったと思います。
無事に日本食屋でのバイトも辞め、インターンシップと学校という生活に。生活環境でも大きな転機になりました。
日々不満に思っていて変えたいことって、行動さえ起こせば自分で変えられるんだなと。
そうこうしているうちに27歳になりました。何だか今なら胸を張って私は27歳だと言えます。
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