メキシコ、グアダラハラで学んだこと

なんか社会見学行ってきたみたいなタイトルですが。笑

今月頭、Veteran's Dayのことをすっかり忘れていて、気がついたら明日から連休。
何しよう?から、旅に出よう!という結論にすぐにたどり着いたのは、今後旅をする時間が見つけられない気がしたから。
思いつきの旅というものは不思議なことに、ちゃんと計画した旅より上手くいったりするもので、今回の旅も驚くほどスムーズに進みました。

もちろんメキシコに一人で行くのは少し怖いので(笑)、グアダラハラに住む友達、アイーダに案内してもらう前提で出発。
彼女とはサンディエゴで出会ったのですが、面白い経歴を持っていて、

-生まれはメキシコだがまだ幼い頃にサンディエゴに引っ越す
-母がメキシコ人、父がスペイン国籍を持つので、メキシコとスペインの二重国籍
-何度かスペインにも住んだが、基本的にほぼ一生をサンディエゴで暮らしてきた
-サンディエゴでは20歳まで父のワーキングビザの扶養で滞在していた

なので、彼女が21歳になる歳、未成年のみを扶養できる父のビザでは滞在できなくなり、高額になる学生ビザを取るのも...ということで、メキシコへ移住。
人生ほぼアメリカで暮らしたのに、法的にはアメリカと関係なくなってしまった。そして彼女が殆ど行ったこともないメキシコには、合法で滞在できる。こう言ったケースはよくあります。

ちなみに一緒に住む彼女の姉は21歳になった時点でさっさとアメリカ人と結婚し、グリーンカードを取得。市民権を申請できる日までもうすぐだそう。カリフォルニア州で21歳前後の結婚が多いのは、こういったことが大きな理由の一つ。宗教的な理由でない限りはほぼこのケースではないでしょうか。

さて、ポモナからサンディエゴまで運転して友達の家に車を置き去り、ティファナの国境までUberで。
Cross Border Express (CBX)に行くつもりが、行き先をOtay Borderにセットしていたようで、ドライバーさんが親切に「Otayに行くと、国境を越えてからまたタクシーで空港に行かないといけないよ!」とCBXへ連れて行ってくれました。
出発時刻も迫る中、メキシカンの彼のおかげで命拾い。

CBXというのは、最近できたサンディエゴとティファナ空港をつなぐ橋で、サンディエゴから歩いて空港へ行けるんです。
何度か友達を迎えに行ったことはあるものの、自分が渡るのは初めて。
$16でチケットを購入(往復$32なので地味に高い笑)。どんな橋かと色々想像してたんですが、ただ単に建物の中をずっと歩いて行くだけです。笑
なんだか自分が今どっちの国にいるのか分からないまま、空港に到着。
搭乗時の持ち物検査は厳しくて、歯磨き粉やアイーダへのお土産など色々取られてしまいました。(^-^;)




ちなみに帰りも同じルートで戻ったのですが、CBXでは飛行機の搭乗券とCBXチケットを見せるだけですぐに通してくれます。待ち時間や意地の悪い審査官のことを考えると、国境での入国検査なしというのは本当に有難い。10分程度でサンディエゴに戻ることができました。

グアダラハラへのフライトは3時間。行きはVolaris,帰りはAeroMexicoで3日弱の滞在. 空港までアイーダが迎えに来てくれました。
前日に言ったのに、快く滞在させてくれたアイーダに本当に感謝です。

グアダラハラは、言うなれは粗末なヨーロッパ(失礼ですが)。今まで行ったどの都市よりも、スペインの影響が色濃く残る場所。美しい建物、特に教会が数多く残ります。



意外だったのは、食べ物があまり美味しくなかったこと。カリフォルニアの中途半端なタコショップと同じような味で、残念でした...わたしがメキシコの食にかける期待はとてつもなく大きいので、私たちが行った場所がたまたまそうだったということであってほしい。笑
初めて知ったのは、広いメキシコ、場所によってタコスが違う。
Baja (TJ)では荒くつぶしたグワカモレ、Sonoraではミキサーにかけて作った液体状のグワカモレ、さらにGuadalajaraではグワカモレ無し!


ティファナと同じように、近代的で美しい建物もあれば古い建物もあり、常にちぐはぐな街並み。ただティファナでは見たことないようなスペイン風の邸宅が通りには立ち並んでいました。
いつもメキシコで驚かされるのは、外は微妙だけれど中は驚くほど綺麗という建物のルール。そうでないところも、もちろんありますが。
要するに、汚い町並みだなーと思っていても、一歩中に入ると住人の品の良さが伺えたりするので、メキシコが街並みの写真だけで貧しいと判断されると、残念だなー...と思います。見た目より人々の暮らしは豊かなんだよ、と。
ある友達の家なんて、アメリカ映画でも見たことのないような大豪邸で、入るなり腰を抜かしそうになったこともあります。
グアダラハラでは、典型的なスペイン様式の中庭に噴水、な家をたくさん見かけました。これは暑い気候に適した建築なんです。
アイーダの住んでいるアパートも小綺麗で、都心で2ベッドルームで月$300 USドル程度だそう。南カリフォルニアでは最低でも$1500はするような物件です。

ちなみにグアダラハラ市は、どこの街でも大概そうであるように、西が治安が良くて東が悪い地域になってます(2016年現在)。東には行きませんでしたが、西はちょっとしたヒップスターブームなようで、おしゃれなカフェやバーがたくさん立ち並んでいました。ここは美形が多いことでも有名で、背が低くいまいち垢抜けないTJボーイズに比べて、スラっとして髭が渋い男の子がたくさん、だそう。なぜなんでしょう。

色々なところに観光行ったんですが、あと意外だったことは...アイーダが本当あんまり"メキシコ人"じゃないこと。笑
なんせ人種も国籍もメキシコ人、言語もネイティブ・スピーカーなのに、性格と文化がメキシコ人じゃないんです...そうだ、彼女はアメリカン(でも法律上はアメリカ人じゃない)だったと、所々思い出すことが。笑 わかっていても、不思議な感じが拭えません。重箱の中にステーキが入ってる、みたいな。

本当に良い旅になりました。!今年は地味にメキシコへ15回近く行っていますが(笑)、本当特に不快な思いをする出来事もなく、何度行っても期待を裏切らない国です。

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