世界一周食の旅42: モロッコ+アフリカの事情

2011年から、「旅行は時間もお金も限られて沢山できないかもしれないけれど、stomachには旅をさせる」というコンセプト(?)のもと、ローカルのレストラン、マーケット、はたまた自分で作ったりして世界中の料理を食べようともくろむ"世界一周食の旅."初めはとにかく数をこなすことにとらわれていましたが、最近では料理を機にその国のことを学べたらと思っています。

昨日キャンパスで、マリ(アフリカ)出身の友達にばったり。
彼は10年ほど前、まだ子供の頃にアメリカに移住してきた、今ではアメリカ市民。
たまたまお互いやることもなくディナータイムだったので、彼がおすすめするモロッコ料理のレストランに連れて行ってくれました。
たぶん軽く3時間は雑談してたのですが、美味しい料理と共にわたしにとって未知の世界アフリカについてすごく興味深い話を沢山聞くことができました。

まず、アフリカと聞いてイメージするのは、やっぱり小さな村や部族、大草原。
でも、メディアはわたしたちにとって面白いところだけを大袈裟に放映しているだけで、本当はアメリカや日本、世界中のどこの国へ行ってもそうであるように、都市部も発達している。
そう言ってこのビデオを見せてくれました。

わたしは勝手に南アフリカとか限られた国にしかこういう大都市はないと思っていたので、びっくり。
23年間生きてても、知らないことは沢山あります。自分の無知さを恥ずかしく思いました(^-^;)

アフリカは資源的にはすごく豊かで、石油がなかったら金、金がなかったらダイヤモンド、ダイヤモンドがなかったらレアメタル(携帯電話に使われる資源)という具合に、どの国にもそれぞれ貴重な特産品があるんだそう。
ただ問題は”collapsed” “unorganized,” つまり政治的に崩壊していることと、人々はその豊かな資源をどうしていいのかわからなくて持て余していることだそう。
アフリカ人たちはここアメリカみたいに、うまいこと物事をまとめることができないんだ、と彼。
だから身内で紛争が起こったりする。

また、料理に関しては、地域別にざっくり分けることができ、西アフリカにあるマリの料理は、セネガル料理に近いのだそう。
東アフリカのソマリアやエチオピアはまた違った料理ということ。ちなみに、東アフリカの人々は外見の特徴として顔や体が細く骨張ってる人が多く、同じアフリカ人を見かけてもだいたいどこの国出身か想像がつくそう。たしかにソマリアからの難民が今は多いので、ほっそりしたアフリカ人を見かけることが多い。

ちなみに今回行ったレストランは、HillcrestにあるKous Kous Moroccan Bistroという、日本の都市によくあるような、3階建てビルの建物の地下。
店内にはバーもあり、外からは想像つかないような隠れ家的でおしゃれな店でした。
友達はオーナーと顔見知りみたいで、メニューを持ってくる代わりに 「今日はけっこうお腹空いてる?じゃああの料理好きでしょう、あれ持って来さすね、あとあれとあれもサイドで」みたいな感じで、あっという間に料理が到着。

手前のアペタイザーはミートパイなんだけど、ナッツやスパイスが沢山入っていてデザートのように甘く、奥のチキンはレモン風味。
モロッコといえばクスクスだから食べなきゃ、と勧められる。昔ブラジルスーパーに行った時、トウモロコシ由来のクスクスが沢山売ってたので、すっかりブラジル料理やと思ってた。。
調べてみると、クスクス発祥の地は北アフリカ~中東だそう。そこからフランス、イタリアなどヨーロッパ、ひいてはブラジルに伝わったのだそう。アフリカでは、デュラム小麦が原料だそう。
クスクスに乗っていた豆の調理の仕方もけっこう甘め。

友達が料理の説明をしようとしてくれるのだけど、アフリカ文化として男はまず料理しないそうで、彼はアメリカにいるのでちょいちょい料理するんだけど、アフリカ料理のレシピは大概わかんないそう。なるほど。

これがモロッコの伝統的な料理。このレストランは料理の質が違いました。アルコールも沢山揃っているので、いつもと違うディナーにおすすめ。ちなみにわたしはちゃっかりモロッコのCasa Beerというクラフトビールを頼みました。美味しい料理と飲むビールは最高(笑)

モロッコの公用語の一つはアラビア語。オーナーも肌の色が明るい人で、どちらかというと黒人というよりエジプト人に近いイメージなのかな、と思いました。

友達は運転している間もアフリカの色々な国の音楽をかけてくれ、サンディエゴにいながらディープにアフリカを楽しめた午後でした。

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