カリフォルニア州最低賃金の話

久しぶりすぎて何を書いたらいいのやら...

わたしがカリフォルニア州で働き出したのは2014年。ちょうどMinimum Wage (最低賃金)が9ドルになった頃でした。
毎年上がっているのですが、それから10.50ドルになり、今月(2017年7月)に入って12ドルという大幅なジャンプ。

基本的に不動産が高すぎるカリフォルニアでは、minimum wageで働く人は苦しい生活になるので、政府的にはそれを緩和しようとwageを年々上げているはず。
ところがこれにならって、大企業の物価も上昇するので、結果的にインフレーションとなって、最低賃金で働く人の生活は苦しいままになるのです。
例えばファストフード店のJack in the Box。文字通り、minimum wage執行の日になると、彼らの商品の値段も値上がりします。

アメリカの社会問題といえば、1%程度の人が桁違いに大金持ちで、あとはみんな貧乏という、ミドルクラスの欠如。
そのトップ1%が握りしめているお金を分散させようとminimum wageを上げても、商品の値段が上がると本末転倒というわけです。

さらにminimum wageが上がるに連れてlaid off(解雇)される人も出てきたり。
わたしのバイト先でも、従業員の就業時間をカットして、人件費削減でやっていこうという話でした。

働き手だけでなく、中小企業へのダメージも大きいはず。

市民を助けるはずのminimum wage raiseなのですが、結果として何も変わっていない...むしろ物事は悪い方向に進んでいるのでは?と思わせられます。
結局 最低賃金を上げることは、目の前の問題の表面を覆うだけであって、根本的な解決方は他にあるのではないのでしょうか。

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